2019/07/04《スポーツ》予期せぬ展開に。日本選手権男子110mHで起きた「未来に活きる失敗」

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佐藤玄主一般社団法人CPP代表理事

1999年11月20日 兵庫県芦屋市出身。本名は佐藤玄主。芦屋市立山手小学校在校中にボランティア活動の任意団体「超丸商店(芦屋山手超丸会)」設立し、ボランティア・スピリット・アワードを受賞。その後、尼崎市立尼崎高等学校を経て慶應義塾大学経済学部通信教育課程に在学中。2018年には西宮神社の伝統神事「福男選び」において一番福を獲得。2019年には一般社団法人クロスポイントプロジェクトを設立した。現在は転学を目指し、社団法人運営の傍でひっそりと受験対策をしている。

陸上の日本選手権が行われました

6月27日〜6月30日の期間で、福岡県にある博多の森陸上競技場において陸上競技の日本選手権が開催されました!
梅雨の時期ではありましたが、最終日以外は天気にも恵まれ、良いコンディションで競技に望めたと思います。
さて、今回は、かつてないハイレベルの争いが繰り広げられた男子110mHについてご紹介していきたいと思います!

男子110mH決勝では2選手が日本新記録

男子110mH決勝は、高山選手(ゼンリン)が布勢スプリントに次ぐ、自身2度目となる13.36の日本タイ記録で優勝となりました!2位には泉谷選手(順天堂大)が入り、記録は同じく13.36の日本タイ記録でしたが、着差ありの判定で2位となりました。3位には石川選手(富士通)が入りました。
決勝で2選手が日本タイ記録を樹立…。こんなハイレベルな戦いを見たことがありますか?!
今シーズンはさらに日本記録の更新があるかもしれませんね♩

準決勝で昨年度チャンピオンが失格に?!

ですが、準決勝では悲しい出来事も起きました。
昨年度日本選手権チャンピオンの金井選手(ミズノ)が、無念のフライングで失格となってしまったのです。
何と金井選手も、13.36の日本タイ記録を持っているのです。
昨シーズンは国体も制覇しており、順調に調子が上がってきた矢先の出来事でした。
私もテレビで見ていて、「これはセーフちゃうかな?」と思ったのですが、反応タイムの計測器には「反応時間0.099」と表示されていました。
実は、陸上競技は、反応時間が0.100より速いと失格となってしまうのです。
この失格により、金井選手の世界選手権出場は絶望的となってしまいました。
記録が全ての陸上競技において、こんなにも残酷な展開を誰が待ち受けていたのでしょうか?

金井選手は元からスタートが速い!

しかし、これも勝負の世界です。
残酷なんて言ってられませんよね。
でも、金井選手の立場になって考えると、優勝が狙える位置にいたにも関わらず失格というのはつらいですね…。
しかし、これが世界大会や五輪でなくてよかった!と、今はポジティブに捉えるのも良いのではないでしょうか?
金井選手は、今季世界リレーでの銀メダル獲得など、大舞台を経験している選手ですので、メンタルは相当強いはずです!
後半シーズンの日本記録更新に期待しましょう。


私自身、フライングで失格の経験を持つ

実は、私自身フライングで失格した経験を持ちます。
もちろん、金井選手のような日本トップ、世界で戦っている選手ではないのですが、地区・県レベルの大会での失格も相当メンタルにきました。
しかも、1度や2度ではありません。
私は5度、フライングで失格になっています(笑)
最初は中学3年生の県大会決勝でした。全国大会がかかったレースで、架空の音が聞こえてしまい、思いっきりスタートしてしまったのです。
ですが私はその瞬間、「なるほどな、これから大舞台で戦うにはこれぐらいのミスも犯しとかなければあかんねんな〜」などと、持ち前のポジティブを発揮していたので問題ありませんでした。
しかし、高校でのフライング失格は、「熱心に指導してくださった先生に申し訳ない」という気持ちがありました。
ですが、一つ言えることがあります。
「失敗は成功のもと」という言葉があるように、失敗やミスをしてしまった人間は必ずや強くなります。
だからこそ、金井選手も後半シーズンでとんでもない記録を樹立する可能性があるのです。

日本記録更新有力選手の紹介①高山峻野選手(ゼンリン)

高山選手のウリは、「後半のスピード」です。
レースでノリに乗ってきたら、高山選手はもう止まりません!
安定感もハンパなく、無事にレースをこなしていきます。
もちろんタイムも、好タイムを連発しています。
日本タイ記録を2度樹立したり、世界リレーでは銀メダル獲得に貢献するなど、日本ハードル界を引っ張っていく選手です。

日本記録更新有力選手の紹介②泉谷駿介選手(順天堂大)

泉谷選手の武器は、何と言っても「前半の速さ」です。
金井選手をも上回る前半のスピードは、世界でも通用するレベルだと言っても過言ではありません。
セイコーゴールデングランプリでは、追い風参考ながら13.2台の日本記録を上回るタイムで優勝しています。
元々は混成選手で、三段跳びや走り幅跳びでも日本上位に食い込める実力を兼ね備えています。

更なる日本記録更新に期待がかかります!

いかがでしたでしょうか?
日本記録の更新に更なる期待が高まります!
実は、日本記録更新の最も有力な大会があるのです!
それは、福井陸協主催のFUKUI Athleets Night Gamesです!
桐生選手がかつて日本新記録を樹立した福井県営スタジアムで「あの感動をもう一度」というテーマで行われる欧米型の大会です。
この大会には、金井選手や泉谷選手、ベテランの矢澤選手などが出場します。
競り合って、日本記録が樹立される可能性は大いにあります!
FUKUI Athleets Night Gamesのクラウドファンディングは、現在も行われていますので、ご協力のほどよろしくお願いします♩

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