2019/05/08瀬戸内に浮かぶ離島と本州を結び役。45分の感動クルーズを提供し続ける大福丸の今後の展望とは

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プロフィール

河本和也(有)笠岡フェリー大福丸 代表取締役

1965年6月8日 岡山県笠岡市出身。岡山県立笠岡工業高校を経て現在は有限会社笠岡フェリー大福丸の4代目を務める。かつての経営方針を刷新し、常にお客様の笑顔を絶やさぬように接客を心がけている。

インタビューのまとめ

岡山県の笠岡港と、笠岡諸島の北木島を結ぶフェリー大福丸。船の緑色のテーマカラーは地元住民のみならず、北木島に帰省、観光へと向かう多くの方の脳裏に深い印象が残る。それというのも、船に乗船するある人物がひときわ異彩を放っているからだ。それが大福丸を運行する有限会社笠岡フェリー大福丸の代表取締役の河本和也。今でこそ、「大福丸の顔」となった彼だが過去には苦労も経験している。いつまでも新たな挑戦をする彼の視点は一体どこを向いているのか。実際に北木島へと足を運びインタビューを行った。

お笑い芸人千鳥の大悟の出身地でおなじみの北木島

Q はじめに「このこだわりは大福丸だけだ!」ということはありますか?

河本

やっぱり「人との出会い」は特に大切にしていますね。この商売はやはり「人」と「人」とが分かち合って成り立つ商売です。笠岡に住む人、北木島の方、北木島に帰省する家族連れ、観光で笠岡に行く人、そのどんな人とも「ご縁」をとても大切にしています。これは他の船にはない義理人情船?(笑)の大福丸がとてもこだわっていることです。

Q 北木島の良いところを教えてください。

河本

とにかく人が良いっ!優しい方が非常に多いことが北木島のオススメポイントです。本当はお客様と船内スタッフという関係なのにも関わらず、まるで家族のように接してくださり、いつも感謝しています。北木島出身のお笑い芸人の千鳥の「大悟」も芸能界では優しいと評判みたいです。北木島の優しさという文化が千鳥の大悟の心の原風景として残っているからではないでしょうか?これは一度島に足を運ばないと味わえないので、是非お越しくださいね!

「食」を通して北木島の人を笑顔に

Q ラーメン店を開業されたそうですね。

河本

そうなんです!島の活性化のためにラーメン店を開業しました。「これぞ島ならでは」というものを作り出したかったのです。北木島といえば千鳥の大悟の出身地として有名です。その他にも石材の島としても名を馳せています。しかし、実は北木島にはそれ以外にはこれといった名物がないのです。さらには食堂なども数える程度です。だからこそ、北木島の中心の豊浦港にラーメン店「中華そば大福」をオープンさせたのです。ちなみに人気メニューの第1位は「ラーメン茶漬け」です。通称は「ラーチャー」と呼ばれており、白いご飯の中心に梅干し、その周りにラーメンの具を乗せて食べるのんです!北木島に来られて方は是非お立ち寄りください!(宣伝しときます笑)

いつも明るい河本社長。365日お客様に笑顔で接客を心がける

Q 過去の苦労とその乗り越え方を教えてください。

河本

やはり大福丸の4代目になった時は、お客様からの信用を得るのにかなりの時間がかかりましたね。当時は若造で全くといっていいほど信用度がありませんでした。今では笠岡港(本州)と北木島を運行する船はフェリー2隻と高速船が1隻の計3隻ですが、当時はフェリーだけでも3隻あり競合航路だったのです。「このままじゃだめだ」と思い、とにかくお客様とお近づきになれるように「感じの良い接客」を心がけました。こんなことを言うと「演技か!」と言われてしまうかもしれませんが決してそんなことはありません。結果として、現在のようなアットホームな船内環境を築くことができたのもそういった意識が基としてあるんです。とにかく人からの信用を得るのには時間がかかります。でもその時間、私自身もとても楽しく成長できたのでよかったです。

Q なぜフェリー業を続けるのですか?

河本

「船が好き」「人との出会いが好き」「運命が好き(笑)」の私の好きなことが揃いまくってるのでなかなか辞めれませんね(笑)本当にこの商売は一言で言うと「運命」でやっているのです。私たちも生まれた時から「お客様を乗せるべくして」人生を歩んできています。お客様も「大福丸に乗る!」という運命の下に生活を送られていると思っています。その「人」と「人」との「運命」が合致してこそ、今の大福丸があるんです。この「運命」を感じながら生活することがどうにも辞められないんですよね・・・(笑)

Q いくつかの船を少輔されているようですが、大福丸の新造船説は本当ですか?

河本

フェリーの大福丸の他にも、旅行会社のツアー用の高速艇「大福丸2(だいふくまるツー)」もあります。この高速艇はチャーターもできるので、広島の呉を海上から見物するなど、変わった体験もできますよ。新造船説ですか??その質問にはお答えは出来かねます(笑)ここからはオフレコで・・・(笑)

感動のクルージングを提供し続けたい

Q 感謝の気持ちを伝えたい人はいますか?

河本

やはり私という人物を育ててくれた父や母には感謝したいです。父、母がいたからこそ今の大福丸があるんです。もちろん父、母にも感謝はしますがそれ以上に感謝の気持ちを伝えなければならないのが「お客様」です。この商売はお客様の協力があってこそのものなんです。普段からも口に出して「ありがとうな!」と言うことを心がけています。船に乗っている間だけでも、お客様を笑顔にしたい!という思いを込めて日々努力しています。

Q ズバリ河本社長の志は・・・?

河本

ズバリ、「島がある限り大福丸はがんばります」が志というかモットーですね(笑)一人でも多くのお客様を笑顔にさせるべく、大福丸は今日も頑張ります。

会社情報

会社名

有限会社笠岡フェリー大福丸

代表者

河本和也

住所

岡山県笠岡市一番町5−18

電話番号

0865ー63ー0216

編集後記

実は私の祖父は北木島に住んでいます。ですので、河本社長とは19年にも及ぶ付き合いです。帰省の際にはいつも明るく接してくださり、もはや「北木島に行くこと」が目的ではなく、「大福丸に乗ること」が目的になりつつありました(笑)しかし、私はそのような方針を今後打ち出していくことが重要であると考えます。「北木島にいくための手段」から「大福丸に乗ってみたい」というお客様を呼び込むことでさらなる大福丸の活性化にもつながるのではないでしょうか。また、それが北木島の活性化へも繋がるという効果も期待されます。まさに大福丸と北木島は互酬性だらけです。今後もテーマカラーが「緑」の大福丸は真っ青な瀬戸内の海上を走り続けます。

written by

佐藤 玄主

佐藤玄主8CROSS 編集長

1999年11月20日 兵庫県芦屋市出身。芦屋山手小在校中にボランティア活動の任意団体「超丸商店(芦屋山手超丸会)」設立し、ボランティア・スピリット・アワードを受賞。その後、尼崎市立尼崎高等学校を経て慶應義塾大学経済学部通信教育課程に在学中。2018年には西宮神社の伝統神事「福男選び」において一番福を獲得。2019年には一般社団法人クロスポイントプロジェクトを設立した。現在は転学を目指し、社団法人運営の傍でひっそりと受験対策をしている。

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