2019/10/15分析、吟味、追求。陸上も、受験勉強も自己流で臨んだ現役早大生の見据えるものとは

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プロフィール

殿垣圭史早稲田大学 陸上競技部

殿垣圭史(とのがきよしふみ)1999年10月6日神奈川県出身。横浜市立中川中学校卒業後、好環境で陸上競技を極めるため東京高等高校へ進学。長距離を専門とし5000mや10000m、駅伝もこなす。1年の浪人期間を経て現在は早稲田大学商学部で勉学に励みつつ、海洋汚染をはじめとする環境問題の打開を図る。あだ名は”との”!

インタビューのまとめ

引退が早い部活動、遅い部活動、それぞれありますが、襷を繋ぐ駅伝に魂を注ぐ人たちにとって本番は夏を明けてから。大好きな陸上競技と真っ向から向き合い、1年延びた受験勉強も手を抜かず、志望校合格を果たした殿垣さんに、陸上や受験に加えて、その期間で関心を抱いた環境問題についてもお話を伺いました。

一番の思い出は、’良い思い出ではないけれど、記憶に残ったレース’。

Q 陸上競技はいつから始めましたか?

殿垣

小学校の頃、遊び感覚で近くの公園で開催されるマラソンに出ました。バスケも好きですが性分に合わないことから中学校入学時には陸上一択でした。中学校はどちらかというと学業を優先させる学校だったので、高校では良い環境と顧問の下で教わりたいと思い、駅伝内容やミーティングもコッソリ聞いて回り、進路選択をしました。本格的な陸上を求めたのはこのころからです。しかし、高校での練習も全部が全部うまくいっていたわけではありません。途中で指導者が変わったりと、理不尽なことも正直沢山ありました。陸上の良いところは、個人競技なだけあって全部自分で決められるところだと思います。裏を返せば、自己責任です。環境が良かろうが悪かろうが、自分が柔軟になり、意味のないと思われることも、やったという事実そのものは自信になります。それで失敗したのなら諦められると思い、捨て身で取り組んでいました。大学こそ体育会として陸上はしていませんがスポーツショップのアパレル店員として働いたり、10000mにチャレンジしてみたりと、形を変えて今も陸上に関わり続けています。

Q それじゃ、高校での一番の思い出は…。

殿垣

高校最後の駅伝です。チームの作戦としては先行逃げ切り型で、自分の区間でいかに前の走者の貯金を維持し、次に繋げることが出来るか、という立場でした。しかし結果は、思うようにいかず。悔しくて情けない気持ちになりました。それでも、レースを終えて、普段滅多に泣かない仲間が、涙するのを目にした時、やはりこみあげてくるものがありました。ここに来るまでのレースの何千倍もの練習の過程や、仲間たちとの時間を思えば、ほかのどれにも代えられない、達成感だったと思います。綺麗な思い出ではないかもしれませんが、褪せることのない、大切な思い出です。

人に左右されることのない、いい意味の頑固さ

Q 引退後、受験期間中の生活サイクルを教えてください!

殿垣

12時に就寝、7時起床の7時間睡眠を徹底していました。自習室には毎日顔を出し、朝の9:30~夜の9:30までこもって勉強。スマホは音楽や目覚ましの利用が主で、電車に乗ったら帰りに塾を出るまで電源オフ。集中できる午前中のうちに模試で解けなかった問題の質・傾向・種類を分析して取り組みます。昼食後は30分ばかり勉強します。これは眠くなるのを待つ時間で、眠くなってから10分間机に突っ伏して昼寝をします。突っ伏すことのメリットは、外界の光を遮断するので脳科学的にも目と頭の疲れが一度リセットされることと、寝にくい体勢なので寝すぎ防止策になることです。自習室に大音量でアラームはかけられないので(笑)。頑張ったご褒美として帰ったら必ずバラエティ番組を見ていました!!

Q 支えは…?

殿垣

浪人期間中はなんといっても親の存在が大きかった…。学歴重視は勿論、お金を出してくれているからには期待を裏切ることが出来ませんでした。不思議と遊びたい気持ちもなく、リスクを避けるために友達も敢えて作りませんでした。「今やらなければ後悔するぞ」と自分に言い聞かせ、追い込んでは追い込みまくり…、電話口で合格の音声を耳にしたときは本当に嬉しかったです。感謝です。そんな期間があったからこそ、大学では友達とする他愛ない話がとても楽しく、毎日充実しています。

全て、人間が、壊した。

Q 環境問題に関心を持ったきっかけは何ですか?

殿垣

早稲田大学の受験対策として、社会科学系の英文が多いと思いました。それはプラスチックの問題であったり、少子高齢化であったり、様々です。中でも、海洋汚染が衝撃的で。ウミガメはクラゲを餌とするのですが、海中にふわふわ浮かぶビニール袋をクラゲと勘違いして食べてしまいます。するとやがて、栄養失調になって死んでしまう。同じような理由で浜にクジラなどが打ちあげられることも多くなってきました。そのような事実を知り、英文だけでは足りず、「もっと詳しく知りたいな」とアンテナを張るようになりました。

Q 問題をどのように切り込もうとしていますか?

殿垣

リサイクルそのものが利益にならなければ慈善活動に過ぎず、損が大きいため長続きしません。環境問題が改善されないのは、利益に繋がりにくい点にあると思います。問題解決に踏み切ろうにも、氷山の一角しか捉えられていなかったり、表面上のみに留まりたくはないので、海外メディアからも情報収集し、頼りになる大学教授からアドバイスを頂いたりと、見分を広めている最中です。理系ではないのでプラスチックの代替手段を探す等の研究に携われませんが、今学んでいる経済の面を切り口にしてアプローチしようと考えています。

今頑張っている受験生へ・・・

Q 一言お願いします!

殿垣

一概には言えませんが、自分の志望校の過去問を何年分も取り組み、分析してください。ありきたりかもしれませんが、間違えたところが出来るようになると合格できる仕組みになっています。それは陸上競技でも、何に対しても同じです。苦手を徹底的に潰すことでステップアップに繋がっていきます。そこで、見えてくる’何か’があるかもしれません。後悔しないように、自分を信じてやり切ってください!

殿垣圭史さんの情報

編集後記

環境問題は地球上に存在する全ての生き物が避けては通れない問題です。川から異臭がするから…、浜がゴミで溢れているから…、その日清掃活動に参加したところで、環境を乱す私たち自身が変わらなければ「また」汚れてしまいます。それは、散乱した机の上のモノを引き出しにしまい、外見だけを綺麗に見せているのと同じです。綺麗なうちは整理整頓が続くのに、維持する気力を少しでも欠けば、逆戻り。しかし、環境においては、小さい個人では根本的解決が出来ません。「責任は一人一人にあり、大勢の人がこの実態を知ることで少しずつ変わるのではないか。」このような想いと、自己分析に長け、何事においても向上心を持つ殿垣さんの力になりたく、彼自身のバックグラウンドを紹介するとともに記事を執筆するにあたりました。現実と理想で悩む人に是非とも届いてほしいものです。

written by

山本幸

山本幸立教大学メディア社会学科

1999年9月25日 東京都出身。たくさんの出会いの中で様々な影響を与えられてきたことから「自分も誰かに影響を与えられるようになりたい」と思うようになった。相互関係や影響について学ぶためメディア社会学科へ。テレビに映る福男にも充分影響を受け、テレビの可能性についてまだまだ捨てがたいと思っている。

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