2019/09/20多田修平選手や橋岡優輝選手が身近にいる僕は恵まれている!IHと国体二冠のTripleJumper
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プロフィール

川西紘生日本大学 陸上競技部
川西 紘生(かわにし こうき) 1999年10月8日兵庫県猪名川町出身。猪名川中学、大阪桐蔭高校を経て、日本大学へ進学。 身長177cm、体重65kg。専門種目は三段跳で、自己ベストは15m73。主な成績として、2017年全国インターハイ優勝、国体優勝がある。
インタビューのまとめ
2020年に開催される東京五輪では、陸上競技のチケットの価格が最も高価で販売されるほど、世界的に注目を集めています。私たち、8CROSSライターには陸上競技に携わってきた者が多く、「陸上競技に貢献したい!」という志が一致し、今回陸上競技特集を立ち上げました。今回は日本大学の川西選手をご紹介いたします!
インターハイ、国体で二冠を経験した川西選手は元々水泳に打ち込んでいたSwimmerだった

Q はじめに、陸上競技をはじめた理由を教えてください
Q インターハイ・国体で優勝したり、日本代表に選出されるなどの好成績を出してきた川西選手ですが、今までで一番記憶に残っている試合を教えてください
川西
やはり全国インターハイは忘れられませんね。私自身も、周りの人も、誰もが初めて出場する全国インターハイで優勝するなんて思っていませんでした。
優勝した時は、現実か、なかなか信じられませんでした。それが今では「もう一度勝ちたい!」「表彰台の一番高いところに登りたい!」と競技に取り組む原動力になっているのです。
メンタルトレーニングが試合で活きる!誰よりも強いメンタルを。

Q トレーニングをする上で大切にしていることはなんですか?
川西
日頃のトレーニングから、技術系や持久系よりも、「メンタル」を磨くということを心がけています。メンタル面を強くするためにも、毎回の練習で緊張感を持ち、誰よりも練習をするということをしています。それが試合に活きてくると思いますし、実際に結果も出ています。
Q 川西選手は周囲の方々に恵まれているそうですね
川西
本当に私は、周りの方々に恵まれていると思います。
高校時代は走り幅跳びで、全国インターハイでワンツーの先輩(足立一馬選手・遠藤泰司選手)や、短距離で日本代表の多田周平先輩の活躍を見て、体感して、志の高い同期と全国優勝を目指して練習することが出来ました。
今では、橋岡優輝選手など、世界で戦う先輩方や先生方と一緒に練習出来て、教えて頂いて、普通では体験することの出来ない動きを、間近で見ることが出来ています。同期も日本トップクラスが沢山いるため、「負けられない」と言う気持ちから、練習にも力が入ります。
中学時代には全国大会にすら出場することができなかった。恩師に感謝を伝えたい!

Q 猪名川中時代には全国大会にも出場することができなかったそうですが、高校で初めて全国大会に出た時の感情は覚えていますか?
川西
高校の時に初の全国大会に出場した時には、特に背負うものもなかったので、チャレンジャーとして思い切って挑むことが出来たました。
そして、待ちに待った全国大会は、ワクワクドキドキが止まりませんでした。チャレンジャーながらも、密かに優勝を狙っていた分、7位という結果は悔しいものだったように覚えていますね。
Q 感謝の気持ちを伝えたい人はいますか?
川西
私が感謝の気持ちを伝えたいのは、何と言っても大阪桐蔭時代の中谷忠嗣先生です。
格段強かったわけでもない、平凡な私に、物理学的に効率の良い跳躍の基礎や、陸上競技とは?を叩き込んでくれました。
先生が本気だったからこそ、私も本気になって陸上競技を行うことができたと言っても過言ではありません。
将来は日本選手権で優勝したい。まだまだ自分は強くなれる

Q 近年、陸上競技はレベルが向上しており、様々な歴史が生まれています。川西選手は今後どんな選手になりたいとお考えですか?
川西
私は今後、日本選手権で優勝し、日本記録を更新することが目標です。
私の周囲の先輩方は、常に日本のトップにいます。すると、おのずと「普通」のレベルがどんどん高くなってきているのです。私は、まだまだ強くないので、すぐにとは言えないですが、絶対に偉大な先輩方に追いついてみせる!と心の中で思っています。
私も、いつかは先輩方のように世界を目指し、同じ日本代表として戦いたいと思っています。
Q 最後に川西選手の志を教えてください
川西
私が志しているのは「整理整頓」です。
なぜ、こんな志かと言いますと、単純に部屋の片付けが苦手だからです(爆笑)
部屋の片付けが下手な人は、陸上競技においてもメニューの組み立てや、試合までの調整の組み立て方が下手です。全ては繋がっています。
ですので、「部屋の乱れは競技力の乱れ」だと考えて、整理整頓することを私の志として胸に据え置いています。
会社情報
8CROSSへのメッセージ
知り合いからのご紹介で、このような特集していただける機会を頂けました。編集者の佐藤とは、方向は違っても、お互い高みを目指して頑張りたいと思います!応援しています!
編集後記
私と川西選手の出会いは、中学1年生で初めて出場した大会でした。100mで隣同士のレーンを走り、50m付近でお互いの腕が当たり両方とも失速したのが思い出です(笑)陸上を始めて、他校でできた初めての友達も川西選手でした。中学時代は「どっちが先に県大会出るか勝負な」などの競い合いをしていましたが、いつの間にか彼は日の丸を背負うほどの選手に成長していきました。日本大学に進学した今も、活躍の場は離れていますが応援しています。パソコンが使えるならぜひ8CROSSの陸上ライターになってほしいな…(爆笑)ちなみにトップ画像は、中学時代に試合で撮影したものです。川西くん曰く「人間版ミルフィーユ」だということでした。頑張れ川西!
written by

佐藤玄主8CROSS 編集長
1999年11月20日 兵庫県芦屋市出身。芦屋山手小在校中にボランティア活動の任意団体「超丸商店(芦屋山手超丸会)」設立し、ボランティア・スピリット・アワードを受賞。その後、尼崎市立尼崎高等学校を経て慶應義塾大学経済学部通信教育課程に在学中。2018年には西宮神社の伝統神事「福男選び」において一番福を獲得。2019年には一般社団法人クロスポイントプロジェクトを設立した。現在は転学を目指し、社団法人運営の傍でひっそりと受験対策をしている。
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川西
私が陸上競技を始めたのは兄の影響が大きいです。生まれてからずっと、私は兄が大好きで、兄の背中を追いかけていました。
陸上競技を始める前は水泳やサッカーをしていました。それも全て、兄の真似事で始めたのです(笑)
結果的に、サッカーや水泳の経験が良い感じに今の陸上競技に活きていると思う場面もあります。